自動フィルタリングソフトとは、クライアント、つまりメールサーバー側でなく、私たち自身のパソコン側で迷惑メールのフィルタリングを行う機能を持つソフトウェアのことです。
自動フィルタリングソフトには、プロキシサーバーとして機能するメーラー(メールソフト)としての機能を持たないソフトと、フィルタリング機能を備えたメーラーの2種類があります。
プロキシサーバーとして機能するソフトウェアは、メーラーが受信する前に、送信されたメールの題名や本文を解析し、あらかじめ設定したジャンル毎に分類します。
そうして、メールヘッダーにジャンル名を追記したかたちでメーラーがメールを受信するようにできますので、メーラー側での迷惑メール分類がしやすくなります。
フィルタリング機能を備えたメーラーは、受信したメールが迷惑メールであるかどうかを自動的に判断し、迷惑メールであると判断されたメールを「迷惑メール」フォルダに自動移動する機能を持っています。
このソフトには自動学習機能とともに、ユーザーが自分で迷惑メールとして処理するメールを追加する機能があります。だから設定を追加することで、一度フィルタリング機能から漏れたメールも、次回からは迷惑メールとして処理されます。
以下に、無料で使用できる代表的なソフトウェアを紹介します。
■POPFile
「POPFile」はプロキシサーバーとして機能するスパムフィルタソフトです。
POP3プロトコルに対応したメールソフトとメールアカウント、20MB程度の空きディスクス容量があれば無料ですぐに利用できます。まず、上記のURLからPOPFileをダウンロードして、インストーラーをダブルクリックし、指示に従ってインストールして下さい。
次に、ご使用のメーラーの受信用サーバ(POP3サーバ)のアドレスを「ローカルホストの値:127.0.0.1」に変更して下さい。これで、POPFileが起動した状態でメールチェックを実行してみて、いままで通り受信できれば準備は完了です。
POPFileを起動すると、タスクトレイに蛸のアイコンが表示されます(なぜ蛸かは判りませんが……)。このアイコンを右クリックして[POPFile UI]を選択すれば、POPFileの設定画面が表示されます。
「履歴」タブを表示すると、「フィルタリング」プルダウンメニューがあります。
そこに、インストール時に作成した4種類のバケツ(other、personal、spam、work)のほかに、「unclassified」という項目が用意されています。
まずは「unclassified」を選択して[フィルター]ボタンをクリックして下さい。
次に、メールソフトに操作を移してメールチェックを実行すると、先程「履歴」タブに受信したメールが表示されます。
ここで、スパムメールを「spam」に分類し[再分類]ボタンをクリックします。
そうすると、今後、同類と推定されるメールは「spam」カテゴリに分類されるようになります。以後、間違って分類されたメールを発見した場合は、そのたびに修正を加えれば、判定精度が次第に向上していきます。
■ThunderBird
「Thunder Bird」は、学習型迷惑メールフィルタを備えた無料のメーラーです。
迷惑メールフィルタによって、迷惑メールを自動的に受信トレイから取り除くことができます。
まず、上記のURLからThunder Birdをダウンロードして、インストーラーをダブルクリックし、指示に従ってインストールして下さい。現在使用中のメーラーの設定は、自動的にThunder Birdにコピーされますし、メールも自動的にインポートしてくれますので、手間を掛けずに移行することが可能です。
学習型迷惑メールフィルタの利用方法は非常に簡単です。
受信トレイ中にある迷惑メールを選択して、ツールバーにある「迷惑メール」ボタンを押します。すると、メールの右側に「迷惑メール」のマークが表示されます。これで迷惑メールの設定は完了です。
複数の迷惑メールを選択した後で、このボタンを押して一括指定することもできます。迷惑メールの設定を解除する場合は、そのメールを選択して、同じく「迷惑メール」ボタンを押して下さい。迷惑メールのマークが解除されます。
迷惑メールと判断されたメールを削除したい場合は、[ツール] メニューから、「迷惑メールとマークされたメールを削除」の項目を選んでください。これで迷惑メールが一気に削除されます。
どちらもタイプは違いますが、
・無料で使える
・使い込むほどに学習して判別精度がアップする
という2つのメリットを持っています。自力で迷惑メール撃退をしたい人には、まさにうってつけのソフトと言えます。